「アンテナが倒れる原因」

通常テレビアンテナは、屋根馬と言われる4つ足の台にポールを差してそのポールアンテナをくくりつけます。ポールの上部に張線(針金)を結び屋根の端っことつなげて4方向から引っ張り固定させます。ですからポールと屋根は完全に固定されているのではなく乗っかったいるだけなのです。そのアンテナが倒れるのにはいくつか原因があり、強風でアンテナが引っ張られる、張線の上に雪が積り張線が押される、それにより張線が切れる。これは一番倒れた時に被害が大きい倒れ方です。引っ張られて力が掛かっている状態で切れるのですから倒れる力も相当なものです。昔ゴムを引っ張って離すコントをやっていた芸人さんがいましたがそれと同じです。その他では、張線って結んでいるのではなくねじってるだけなのですが、そのねじった部分が経年でどんどん締まります。線自体も伸びるのだと思いますが、どうであれ時間が経つと張ったものは緩むものです。多少の緩みだけで倒れることはないのですが、緩んだことにより屋根馬の位置がズレてアンテナが傾きます。そうなると徐々に傾いて行き片側は張線が張った状態でもう片方はゆるゆるとなり最後には倒れてしまうのです。屋根の角度や形状でもズレやすいものがあります。アンテナが倒れて屋根が壊れることもありますが、倒れた部分が壊れることも多いのですが、倒れる時に軸となる屋根馬が屋根の棟(棟瓦や胸板金)をひっくり返すこともあり、それは雨漏りに直結することが非常に多いのです。